日本のよさ再発見
2009年01月09日
政府は中小企業の資金繰りの支援を含めて総合経済対策を発表し、景気対策に本腰を入れていますが、これから一、二年は厳しい経営環境が続きそうです。このたびの経済危機は1929年に発生した世界大恐慌に匹敵する「100年に一度」といわれる深刻な状況ですが、元はと言えばウォール街の投資銀行が市場原理主義に基づいて主導した金融バブルの崩壊によるものです。強欲な金融資本主義によって大儲けをしたウォール街に、莫大な公的資金を投入しなければ世界経済が崩壊しかねない現状を見ていると、マクロ経済の視点からはやむを得ないかもしれませんが、庶民感覚からは抵抗感があるように思われます。
今、世界中が金融危機の影響で経済問題にばかり目が向いていますが、環境破壊や温暖化ガスの排出の増大によって、地球は危機的状況に陥っていることを忘れがちです。これを好機としてとらえ、世界中が協力をして地球にやさしい節度ある経済発展に思い切って舵を切るための知恵を出し合い、政策を立案・実現していくべきです。我が国は、省エネ技術をはじめとした世界に誇れる地球にやさしいすばらしいモノ作りの文化があるわけですから、今こそ世界に発信し主導的役割を果たしていくべきです。これからの世界は経済至上主義と決別し、心の時代へと変化していくように思います。物質的豊かさよりも精神的なゆとりと満足感の充足が求められる心の時代へと大きな変化が訪れるような気がします。アメリカも大量消費型社会からの転換は避けられないようにも思います。
失われた10年のあと、我が国はアメリカの唱える新自由主義経済に追随し、アングロサクソン的弱肉強食の過度な競争社会の出現により格差と貧困が拡大してしまいました。このたびの金融危機は日本の歴史文化の再検証と再発見を通して、日本人が長年にわたって培ってきた人にやさしい社会を再構築するための好機であるように思えます。



